「ON THE ROAD」森山大道写真展に感化され…

三ヶ月ぶりのエントリーです。。

先々週になりますが、国立国際美術館森山大道写真展「ON THE ROAD」を観にいってきました。
森山大道といえば名著「犬の記憶」。自らを野良犬と称し、癖のある(いや、「癖になる」か)街や人々のスナップを撮り続ける孤高の写真家です。三年前にも梅田HEPで「凶区」という写真展を見に行ったけど、その時とは比にならない程の展示数でした。やはり僕は大道さんのノイジーなモノクロ写真にはブルースを感じずにはいられません。ギターに例えるなら「流麗なシングルノート」というよりは「魂のチョーキング」という感じでしょうか。約90分間にわたり大道ワールドを堪能し、帰る頃には最近鳴りを潜めていたカメラ熱がすっかり再燃していたのでした。

それから毎日ニコンコンデジをカバンに突っ込みスナップを撮るようになったんですが、これが三年以上前のモデルでフォーカスがギシギシうるさい上に遅い遅い。。そこでニューアイテムを探しにヨドバシやら八百富やらをうろつきました。大道さんと同じリコーのGRDシリーズも物色していたのですが、あまりに影響受けすぎな感も否めないので自主的に却下。そんな頃、ギター仲間でありカメラ仲間でもあるまーかー君がどうやらリコーGRDシリーズと並ぶ単焦点コンデジの最高峰「シグマDP2」を手に入れた様子。ということで、広角単焦点という選択肢は大道さんとまーかー君に見事封じられたのでした。

結論としては、今のところ非常に人気が高くコスパにも優れてるということもあり「Nikon coolpix p300」という極めてベタなカメラに落ち着いてしまいました。。ただこのp300、何と言っても特筆すべきは驚くなかれズーム付コンデジにも関わらず開放F値1.8という超明るいレンズの持ち主だということなのであります。これは開放F値だけで言えば現在ズーム付コンデジの最高峰と目される「Olympus xz-1」と同じ値であり、人気機種「RICOH GRD3」の1.9「Canon powershot S95」の2.0を凌ぐ値となっております。単に明るさだけの話ですが。。夜間や薄暗い室内、マクロ撮影、ボケの演出等では明るい24mmの広角レンズが真価を発揮しそうですが、一方でズーム時にF値は自動的にぐんぐん上がってしまい、ISOも160スタートと物足りず、RAW保存も出来ない。あちらこちらでレビュー見る限りやはり一長一短といった感じですが、まぁ間違いなく僕にとっては充分すぎるスペックといえます。ニコンらしい無骨なビジュアルも気に入りましたしね。
とりあえず慣れるまで色々試しながらじっくりと使ってみようと思います。