生存確認

巨大な地震が東北、関東を襲った。テレビに映される現実とは思えない津波の映像。

学生時代の友人が岩手にいる。

随分長い間連絡をとっていなかったこともあり、詳しい住所もわからない状況の中、ダメモトでまず名前をWEBで検索してみた。すると、奇跡的に岩手の友人に関する情報がいくつか出てきた。そこにはわりと詳しく彼のプロフィールが記載されており、僕の知る彼の年齢、出身大学が一致した。さすがに番地までは記載されていないものの、わりと詳しい住所まで判明した。ただ、その住所を見て愕然とした。その住所は、町長が依然不明となっていて壊滅的な被害をうけた町、大槌町。さらに彼の自宅住所をGoogleMAPで調べてみると、かなりの沿岸部に位置している。頭に浮かぶ悪い想像を打ち消しながら共通の友人であるSに電話を入れ、安否の確認が出来たらお互い連絡し合おうということになった。

171等の電話を使ったものは彼の自宅の電話番号や詳しい番地までわからないため恐らく難しいだろう。とにかく何かキーワードを入れて検索してみようとした時、ふとGoogleの安否確認ページがあることに気付いた。
http://goo.gl/saigai
まず最初に彼の名前を入れて検索してみたが、残念ながらそれらしき名前や安否情報は出てこなかった。次に、僕自ら、彼の名前、住所の情報を入れて誰かから安否確認の情報が来るのを待つことにした。その間、彼と過ごしたいろんなことを思い出した。学生だった若き日の僕達は一緒にギターを弾き、一緒に酒を飲んだ。そして無事を祈った。

それから数時間が過ぎて次の朝、再び僕の書き込んだページを開いてみた。すると、彼の従姉妹さんから「親戚の家に身を寄せている」という旨のレスが入っていたのだ。嬉しくて涙が出た。無事だったのだ。その後メールまで送っていただき、今わかっている彼の状況まで知らせていただいた。自宅は津波で流されてしまったようだが、ご家族は無事のようだ。

もしこのブログを見ている方で、まだお知り合いやご親族の安否確認の出来ていない方がいたら、是非http://goo.gl/saigaiにアクセスし名前を入力して探していただきたいと思います。

とにかく西日本にいる僕達は、日々自分達のすべきことを精一杯やろう。もし昨日まで手を抜いてたことがあるなら今日からは手を抜かず、恥ずかしくて出来なかったことは恥ずかしがらず、言い訳してたことは言い訳せず。だって僕達が暗い顔してる場合じゃないでしょ。むしろ、いつも以上に明るく元気なくらいに。西日本の人間にとってこれは決して対岸の火事なんかじゃない。東北の頑張りを無駄にしないよう、みんなで日本の底力を見せてやろう。


被災者の方々のご健康と復興を願うとともに、亡くなられた多くの方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。