エレベーター

先日、仕事場のあるビルでエレベーターを待っていた。

エレベーターはかなり上層階から降りてきているらしく時間が掛かっている様子。

すると、作業着姿の隣のおじさんがブツブツと何か言い始めた。

「チッ(舌打ち)、遅いなぁ、ボケッ。こらぁ!」などなど。

恐らくほんの1分程の事だったと思うのだが。



この200年程の間に人類は驚くべきスピードで文明の利器と言うものを得てきた。恐らくその代償として、おじさんのような心理状態も得なければいけなくなったのだろう。もし階段を使えば多少の労働を強いられるが、それは肉体に感じる疲労感だけで済んだ筈。便利なものには得られるものも大きいが、それと引き換えになる何かが潜んでいる事を肝に銘じておくべきなのかも知れない。おじさんも、苛々してしまうかも知れないと言う事を前提にエレベーターを使えば何かが軽減出来たと言う可能性は無きにしも非ず。とにかく「文明の利器」との付き合い方を様々な視点で考えていく時期が来ているのは確かである。そして、人類が危惧するべきは人類自らの退化である。



便利さを追求した結果、原油高、食糧危機で輸入大国・消費大国である日本はピンチだ。そう言う意味でも、やはりロハスなライフスタイルは悪くないのだろう、と思う。



あ、僕は便利さの恩恵に与る、アンダーカレントなライフスタイルです。泣