『北野武 ニッポンの問題点を語る(上)』

とっても久しぶりのエントリーになってしまいました。。近しい方からもこの廃墟状態のブログをどうにかしろという旨のお言葉を頂戴しましたので、少なくとも月に数回は書こうと思います。

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その産経新聞の昨日の文化欄に天才・北野武さんが興味深いコメントを寄せてらっしゃったので載せておきます。

北野武 ニッポンの問題点を語る (上)』
「コンピューターは嫌い。メールも嫌い。携帯電話は車の中にあるけれど出たことない。ツイッターだって、冗談の言い合いをしたり、遊ぶんならいいけど、あれを情報として扱っているバカさ加減はよく分からないね」
「情報って、町を歩いていれば入ってくる。テレビとかなるたけ見ないようにしても、なおかつ入ってくる情報は正しいと思う。でも、今の人たちは情報を探しまくるんです。自分で追いかけるから、たどりついた情報はたいしたことなくても、すごい情報だと思ってしまう」
「情報ってだれかが出してるんだってことですよ。広告代理店はじめ、いろんなところが、次はここにいかないといけないとか、流れを作っていくわけですよ。それにみんな家畜のように、檻から檻へと動かされている。その構図が格差を生んでいるのに気づいていない」
「今の日本って、品がいいとか悪いとか言わなくなったね。おれらが子供のころは、そば屋に行列するとか立ち食いとかは恥ずかしいという感覚があったけど、今は、みんな立ってものすごい勢いで食べてる。どうしてこう下品になったか」
「電車の中の化粧なんて、酔っぱらいの立ち小便と同じようなもんだけど、平気でするようになっちゃった」
「貧乏を貧乏の中に封じ込めて、その中で金を回すという商売が多すぎるんだよ。服でも食べ物でも、安売りの品だけを買ってたり、安くて早くてという所に並んでばかりだと、絶対上に上がれないよ。3回食べるのを我慢して1回にしなさい。その代わり千円のやつをゆっくり食う。服も同じ。昔の教育はそれを教えてたはずなんだけど」


ボクは団塊の世代であるたけしさんの子供の世代、団塊ジュニアにあたると思いますが、世代を超えてかなり共感します。こう言う見識ある大人が多くいる世の中であって欲しいものですね。経済的貧困・学力低下も勿論看過出来ない問題ですが、根本には、しっかりとした精神性の欠如や無教養さが見え隠れしているように思います。後者さえしっかりしていれば部屋に置き去りにされるような子供も減らせるんじゃないかなと。恥も外聞も気にしない、責任を簡単に放棄してしまうような短絡的で刹那的生き方こそ最終的に何もかも手放すことになってしまうんではないかなと、ボクは思います。と自分に言い聞かせます。