大食い / 整形 / 世襲

最近CMでジェットストリーム城達也氏の声が流れるたび、愉悦に浸る、僕です。



『大食い』

昨日何年ぶりかに『大食い選手権』というものを見た。

最近はギャル曽根さんやら宇都宮まきさんやら可愛らしい外見からは想像もつかない大食いの女性タレントも登場してきて、大食いというものも市民権を得ている。飽食の時代とは今もそうなのか、今では某国、某社による食品偽装や物価高で世の中の食に対する意識はいろんな意味で敏感だ。



僕はあのような無尽蔵に食い物をガツガツと食する姿はそれ程嫌いではない。ある意味見ていて壮快で気持ち良い部分もなくはない。ただ、それも男性に感じるものであって、女性の貪るような食事姿を見るのはやはり好きではない。あの、まるで志村けんがスイカを食うコントの如く女性が汗や鼻水にまみれになって食い物にがっつく姿はいただけない。それと僕はおかしいのかもしれないが、あれほど大量の体内に蓄積されたもののその後の行き先のことまで、どうしても想像してしまう。昨日一番多い人で、45分間の短い間に9キロ近いものを食べきった。女性でも5キロは食べていたからそれだけのものが体内に収まっていると言う事である。しかし、不思議な事に太った体格の人は誰一人いない。むしろ痩せている人ばかり。という事は出すほうもすごいのだろう。いつか盛り上がってきた山の上に座ってしまうのでないかと案じてしまう。



兎にも角にも、仏教では食い物へであっても貪欲さは煩悩の一つであり、日本では何かと口元を隠すような仕草があるほど食事をする事自体少なからず恥ずかしい行為なのであろうという想像も否定は出来ない。

あの手の番組、出場者の方々にはくれぐれも品と健康には細心の注意を払っていただきたいものである。




『整形』

ある女優の母親が600万円もかけて全身整形したらしい。

実のところ僕は整形というものそれ自体に対してそれ程抵抗感はない。

親からもらった体に手を加えるという事で異を唱える人もいるが、それは客観的な意見であって自分のそのコンプレックスに耐えられないほどの精神的苦痛を受けている人にはそれを強いられることはひどく辛い事なのであろう。それは男でもいえる。男性の中で、そんな帽子みたいなヅラを被るくらいなら毛髪の薄くなったアタマを晒していたほうがマシじゃないか、と思える人もいる。しかし、美意識や矜持を非常に強く持つ人で否応なくその状況を強いられた人にしてみればひょっとすると性器を晒して街を歩けと言われてるようなものかも知れない。

性同一性障害を持って生まれてきた人がいい例かも知れない。彼(彼女?)らは男性(女性)として生まれてきても女性(男性)の外見を当たり前と思っているわけなのでそれに近づける手術を施すのは当然だ。じゃあ、皺のない顔でいる事や二重瞼でいたいと思う事も、毛のない頭に帽子のようなヅラを被る事もその人にとっては自然な行為なのである。女性の脱毛や毎日の化粧などはその最たるものなのではないかと思う。少なくともそれによって精神的に健康でいられるならそれのほうが世の中は円滑に進む筈だ。



ヅラを発見しても、決して凝視してはいけない。

それはその人にとっては極自然な「アタマ」なのだ。




世襲

吉田茂の孫である麻生新首相率いる麻生内閣世襲議員が11人もいる世襲内閣になった。

自民党自体が同族経営みたいなもんなので結局そう言う状況にならざるを得ないのであろうが。しかし、僕は親の後を受け継ぐと言う事にはいろんな見方をするべきではないかと思う。

こと、国会議員に関してはかなり2世3世議員には風当たりが厳しくなっている。ただ、それは世襲議員のせいなのか否か。結構やっかみ半分なような気もする。結局政治には地盤と金がいる。地盤があって多くの支持を得なければ政治家にはなれないし、お金がなければ政治活動は出来ない。以前、地元で民主党から立候補した知り合いのいる友人に聴いたことがあるが国会議員に立候補し選挙活動するのに少なくとも大体1500万〜2000万くらいの資金が必要となるらしい。都市部などではそれ以上のお金が必要なのは必死だ。

結局、それが出来るのが政治家の息子になっても当然の事となってしまう。対抗できるのは知名度と財力のあるタレントくらいだ。政治センスなんて抽象的なことかも知れないが、それに幼い頃から触れてきた人間はそうでない人間と何か違うものを持っているに違いない。そうでなければ若貴も室伏もやすよともこも森山直太郎もいなかった筈だ。ある程度と思いたいが才能は生まれもった環境によって作られ花開くということも間違いではないと思う。

そう言った事を加味すれば、政治家の世襲は当然の事とも言える。

ただ、これからは地盤を継ぐことを辞めるべきかもしれない。これからの国政は地元に利益を齎すだけの議員は必要ない。地元に利益を齎すとは自分に利益を齎すことと同じだ。もっとマクロな視野で政治が出来る人間であるべきである。日本が良くならないと地方も良くならない。じゃなければ地方分権にするべきだ。



というわけで、小泉さんの息子さん、頑張って下さい。




蛇足。

松尾スズキの同姓同名小説は面白いと思えなかった。

あの小説で爆笑出来る人とはあまり相容れないカモシレナイ。

クワイエットルームへようこそ』は悪くなかったと思うが。



マッキーの音楽はやっぱり良い。

ビギンも良い。

ベンソンも良い。