『うんこ→蒟蒻畑』

普通順序としては口に入れるものが先にくるべきなのだろうが、まぁ細かいことは抜きにして。。


数日前にまたマ●ナンライフ社の蒟蒻畑を喉に詰まらせて幼児が死亡するという事故を伝える報道があった。どういう理由にせよ幼い命が絶たれてしまったことは非常に痛ましいことである。斯く言うボクも蒟蒻畑は好きで時々購入している蒟蒻畑ファンであるが、その一方でこの事故によって蒟蒻畑がボク達の口に入ることがなくなるという可能性があることもファンとしては実に痛ましいことである。勿論、咀嚼や嚥下する力の弱いお年寄りや幼児にとっては諸刃の剣となってしまいかねない食べ物なのであろうが、この世の中、死と隣り合わせということは山のようにあり、それをすべてなくしてしまうようなことは出来ない。ボクも確認したことがあるが、蒟蒻畑の袋には「お年寄りや幼児には食べさせないでください」的な注意書きが記されている上でのことでもあり、政府は企業側の責任を追求するより消費者側への注意をより強く喚起させることが先決なのではないだろうか。


タバコをバカスカ吸って肺癌で死んだ人や酒を飲みすぎて肝硬変やアル中になってしまった人は有史以来どれだけの数に上るのか想像もつかない。それでもタバコや酒は嗜好品として存在し続け、決して政府が自粛など促すことはない。恐らくその莫大な税収を維持するために、それは仕方ないことなのだろう。言い方を変えれば、国は人の命をすり減らせてまで税収を維持するわけである。世の中はそうやって成り立っている。同様に群馬県富岡市においてマ●ナンライフは市の税収の一端を担う優良企業であり、蒟蒻畑はその企業収益の八割近くを担う目玉商品である。こういうことで地方の優良企業を疲弊させ貴重な雇用や税収を減らしてしまうことは非常に残念なことだ。



蒟蒻畑をなくすなら、同様に蒟蒻、そして餅等もなくさなければ問題は矛盾すると思う。拡大解釈すれば、溺れ死ぬ人がいるからプールや海水浴は禁止するべきだし、これだけ交通事故が多い世の中からは車なんてものをなくしてしまうべきだ。登山やバイクや自転車、河豚やキノコも全部禁止。ちなみにボクの親父は田舎で車関係の仕事をしている。そんな屁理屈を言っていても埒が明かないわけだけど、問題解決の手段はやはり幼児を持つ親に対して強く注意を促すことや、お年寄りに強い自覚を持たせることでしか見出せないと思う。ただ、そうは言っても結局食べさせてしまう親や食べてしまうお年寄りもいるのが世の常。やはりマ●ナンライフは防御策として袋に「当商品を食べる際は命を落とすことを覚悟の上お食べください。当商品を喉に詰まらせての窒息事故に関しまして当社は一切の責任を負いかねますのでご了承ください」くらいに書いても書き過ぎではないかも知れない。蒟蒻や餅関係の業界もそうしたほうが良いと思う。ことが起きてからでは遅いのである。


とはいっても勿論企業はお客様第一であるべきで、消費者への対応は当然最善を尽くすべきである。ただ、いくら努力はしても企業として責任を負える限界もあると思う。そもそも食い物が食い物である以上、世の中すべての食い物は喉に詰まらせる可能性を孕んでいる。マ●ナンライフにどれだけの落ち度があったのか、じっくり考えたいところだ。そして口に入れるものは喉につまらないようにじっくりしっかり咀嚼して食べたいものだ。